「いつか海外で暮らしてみたい」
そんな漠然とした憧れを抱きつつも、どこか遠い世界の出来事のように感じていたあの頃。しかし、大学1年生の時に出会った中国語が、私の人生の羅針盤を大きく動かすことになるなんて、想像もしていませんでした。
この物語は、私が台湾留学を通して体験した、笑いあり、涙あり、そして何よりも成長があった、リアルな冒険の記録です。
異文化に飛び込み、自分自身と向き合い、人生の新たな扉を開いた私の体験が、これから留学を考えているあなたの背中をそっと押すことができれば嬉しいです。
台湾留学、私の人生を変えた冒険記!

大学1年生の頃、第二外国語の授業で中国語に出会ったのが、台湾に興味を持ったきっかけでした。美しい発音、地域ごとの方言、そして日本の統治時代の歴史。台湾という国に惹かれ、1年間の交換留学を決意しました。
留学前は期待で胸がいっぱいでした。さらに、親への経済的な負担を考えると、「絶対に中国語をマスターして帰るぞ!」という強い決意もありました。初めての海外生活にはあまり不安はなく、それよりも初めての空港や飛行機の方がよほど緊張したのを覚えています(笑)。
熱気と情熱に満ちたキャンパスライフ!

私が留学したのは、台湾南部の都市、台南にある大学。キャンパスは、まさに熱気のるつぼでした。蒸し暑い気候も、学生たちの情熱も、すべてが私を刺激し、成長させてくれました。特に印象的だったのは、授業中の現地の学生たちの積極性です。レベルの高い授業で、臆することなく自分の意見を発信する姿に、私も大いに触発されました。
またキャンパスは、世界中から集まった留学生と、温かい台湾の学生たちで溢れていました。日本では出会えなかったような個性豊かな友人たちと、毎日刺激的な時間を過ごしました。
台湾カルチャー、面白すぎる!

台湾での生活は、毎日が驚きと発見の連続でした。特に面白かったのは、待ち合わせの時間や人数が、日本では考えられないほどアバウトなこと(笑)。でも、そんな自由な雰囲気が、私にはとても心地よかったんです。
台湾の人々は、公的機関の職員も含めて、フレンドリーで親切な人が多かったのが印象的でした。特に、多くの学生がたどたどしい日本語を使って話しかけてくれたのが嬉しかったです。

そして、何と言っても台湾グルメ!最初は中国語での注文に苦労し、コンビニ食ばかりでしたが、慣れてくるとローカルのお店の虜に。夜市で食べた臭豆腐の意外な美味しさ、本場の牛肉湯、そして地元の人に愛される食堂の絶品料理…。台湾の食は、私の五感を刺激する、最高のエンターテイメントでした。
ただ、スパイスやニンニクの多さでお腹を壊して病院に行く羽目になったり学校を休まなければならない事が何度かあったので、美味しいものでも慣れないうちは慎重に、自分の体調と向き合いながら慣れていく必要があると思いました。
台湾でのリアルな生活、ちょっとワイルド?でもそれが楽しい!

私が住んでいた学生寮は、日本の基準からすると少しワイルドかもしれません。でも、それもまた台湾のリアル。不便さも含めて、異文化体験です。一緒に行った同級生は最初の2日間かなり落ち込んでいましたが、私は特に気になりませんでした。
また、交通手段は、バイクが主流。最初は自転車に乗っていましたが、台湾の交通事情は日本とは全く違い、危険を感じてすぐにやめました。時間に余裕を持って、徒歩や公共交通機関を利用するのがおすすめです。一度、授業に遅れそうな時に、本当に衝突しそうになって怖かったです。
台湾留学で得た、人生を変える3つの宝物
ここからは、台湾留学を通じて私が得たものについてお話ししようと思います。台湾での留学経験は、私にとって人生の大きな転換点となりました。
予想をはるかに超えた語学力の向上

台湾に到着した時、私が話せた中国語は「ニーハオ」と「シエシエ」だけ。しかし、帰国する頃には、日常生活で困ることはほとんどなくなっていました。言語的な近さや漢字文化圏ということもありますが、毎日図書館で予習復習をしたり、積極的に現地の人と交流したりしたことが、語学力向上に繋がったのだと思います。留学後、台湾の大学院への進学を目指すことになったり、アルバイトやインターンで中国語を使う機会があったりと、留学で得た語学力は私の人生を大きく変えてくれました。
高いレベルの大学で得た、積極性という財産
留学先の大学はレベルが高く、学生たちの積極性に圧倒されました。それが国による差なのか、学生個人のレベルの差なのかは分かりませんが、私にとって大きな刺激となりました。留学経験のある友人たちを見ても、レベルの高い大学で学んだ人は、帰国後の学習や課外活動に対する姿勢が明らかに違います。私も留学を通して、様々なことに挑戦するようになりました。特に、大学1年時のGPAと、それ以降のGPAの差には、自分でも驚いています(笑)。
自分の未熟さを知り、成長するきっかけに

留学で一番大きな収穫は、なんといっても自分の未熟さを痛感できたことです。高校卒業後、希望の大学・学部に入学し、どこか怠惰になっていた私。知識を吸収することへの貪欲さを失っていました。しかし、初めて日本を離れ、様々なバックグラウンドを持つ人々と出会い、自分が狭い世界で生きていたことに気づかされました。そして、自分でチャンスを掴み、道を切り開くことの大切さを学びました。それが今、完全に実現できているかは分かりません。しかし、それに気づけただけでも、私にとって大きな成果です。
これから留学するあなたへ、私の失敗談と成功への3つの鍵
留学は、人生を変える素晴らしい経験です。しかし、何もかもが順風満帆とは限りません。私の経験から、これから留学するあなたに伝えたい3つのことがあります。
後悔しないために、積極的に行動しよう!

留学生活で一番後悔しているのは、恥ずかしさやプライドが邪魔をして、もっと深く交流できたはずの人たちと、そうできなかったことです。「友達は多ければ多いほど良い」とは言いません。しかし、人脈や深い繋がりは、人生を豊かにしてくれます。私は、元々積極的な性格ではなかったことや、「変に思われたらどうしよう」という気持ちが強く、自分から積極的に行動できませんでした。その結果、周りの友達が遊びに出かけている間、一人で図書館にこもって勉強する日々が多かったのです。(もちろん、勉強も大切ですが、あの時しかできない経験もあったはずです。)大学院留学では、もっと積極的に行動したいと思っています。そして、あなたにもそうすることを強くお勧めします。様々な人と出会い、色々な経験をすることで、将来の道や目標がより明確になるはずです。ちなみに、私はコメディ映画「YES MAN」を見て、「誘われたら何でもYESと答えよう!」と決めたら、留学生活が劇的に楽しくなりました(笑)。
自分と他人を比べず、広い視野を持とう!
留学生活で大切なことは、他人と比べないこと、そして日本の固定観念を捨て、広い視野を持つことです。SNSでキラキラした留学生活を送っている友達を見て、「自分は何をしているんだろう」と落ち込んだことが何度かありました。しかし、人はそれぞれ違うし、誰もがすぐに現地に馴染めるわけではありません。自分なりの目標を立て、達成できたら自分を褒め、ゆっくり進んでいけば良いのです。また、日本の常識は世界の非常識。自分の物差しで異文化を測るのではなく、広い視野を持ち、理解しようと努めることが大切です。そうすることで、カルチャーショックも乗り越えられます。
やるべきことはやりつつ、気楽に楽しもう!
留学を成功させる秘訣は、やるべきことはやりつつ、気楽に楽しむことです。せっかく高いお金を払って留学に来ているのだから、勉強はしっかりやるべきです。しかし、それだけではもったいない!自分の殻を破り、積極的に現地の人と交流したり、イベントに参加したりして、留学生活を最大限に楽しみましょう。
海外留学は、あなたの人生を大きく成長させてくれる、かけがえのない経験になるはずです。恐れずに、一歩踏み出してみてください。

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